処分は戻せない、という前提から始める
実家の片付けでは、一度に大量のものを手放すことになります。作業が進むほど判断が速くなり、確認が雑になりがちです。
後から「あれはどうしたのか」と聞かれても、搬出した後では確認できません。まず、戻せないものだけを先に押さえてください。
ここで挙げるのは3つの分類です。書類、貴重品、そして売れるかもしれない品物です。
1. 捨ててはいけない書類
最も取り返しがつかないのが書類です。再発行できないものが含まれます。
不動産の権利に関わるもの
登記済権利証、または登記識別情報通知は、再発行されません。紛失した場合、名義変更の手続きで別の手順が必要になり、手間と費用が増えます。
古い家では、桐の文箱や仏壇の引き出し、押し入れの上段にしまわれていることがあります。封筒に入ったまま、他の書類と混ざっている場合も多くあります。
遺言書は、封を開けずにそのまま
遺言書が見つかった場合、封がされているものをその場で開けないでください。封印のある遺言書は、家庭裁判所で相続人などの立会いのもとで開封することとされています。
見つかったら、そのままの状態で保管し、家庭裁判所または専門家へご相談ください。よかれと思って中身を確認する行為が、後の手続きで問題になることがあります。
お金に関わる書類
次のものは、相続の手続きで必要になることがあります。まとめて残しておいてください。
- 預金通帳・キャッシュカード・銀行印
- 保険証券(生命保険・火災保険など)
- 年金手帳・年金証書
- 株式・投資信託などの取引報告書
- 借入の契約書・返済予定表
- 確定申告の控え・固定資産税の通知書
借入の書類は特に見落とされがちです。負債があるかどうかで、相続の判断そのものが変わることがあります。
迷ったら「紙は捨てない」
書類の要不要をその場で判断するのは難しいものです。封筒や書類ケースごと一箇所にまとめ、搬出の対象から外しておいてください。
後からご家族で落ち着いて確認できます。判断がつくまで処分しない、という進め方で構いません。
2. 家具の中から出てくる貴重品
現金や貴金属は、金庫ではなく意外な場所から出てくることがあります。搬出の前に、次の場所をご確認ください。
確認したい6つの場所
- 箪笥の引き出しの奥、底板の下
- 衣類のポケット、着物の帯の間
- 本のページの間(へそくりや証書が挟まれていることがあります)
- 仏壇の引き出し、位牌の後ろ
- 食器棚の上段、缶や箱の中
- ベッドやソファの下、マットレスの間
この捜索を、家具の搬出より先に済ませてください。運び出した後では確認できなくなります。
家具ごと運び出す前に、中身を空にする
箪笥や机は、中身が入ったまま運び出されることがあります。引き出しは必ず一段ずつ引き出して、底まで確認してください。
訪問時にこちらで確認することもできますが、ご家族の目で一度見ていただくほうが確実です。
3. 捨てる前に確認したい、売れるかもしれない品物
処分すれば費用がかかり、売れれば値段がつきます。同じ品物でも、扱いを変えるだけで結果が変わります。
「もう古いから」で判断しないもの
次のような品物は、古くても状態や種類によって買取の対象になることがあります。
- 着物・和装小物/証紙や作家名が分かるもの、状態の良いもの
- 時計・貴金属・宝飾品/動かない時計、壊れたアクセサリーも含みます
- 骨董・美術品/掛軸・茶道具・絵画・陶磁器など
- カメラ・レンズ・楽器/古くても需要のある機種があります
- ブランド品/箱や保証書がなくても確認します
- 工具・大工道具/使い込まれたものでも対象になることがあります
- 切手・古銭・記念品・収集品
いずれも、ご自身で価値を調べる必要はありません。判断がつかないものは、無理に分けずそのままの状態にしておいてください。
手を加えないでください
汚れを落とそうと洗ったり磨いたりすると、かえって価値を下げてしまう場合があります。古銭・金属製品・骨董品は特にご注意ください。
箱・保証書・付属品があれば、品物と一緒にしておいてください。中身と箱がばらばらでも構いません。
遺品整理はいつから始めるのがいいか4. 処分の前に段取りが必要なもの
そのまま処分できないものもあります。先に手配が必要です。
供養を考えるもの
仏壇・仏具・神棚・人形・遺影などは、供養を希望される方が多い品物です。処分を進める前に、どうするかをご家族で決めておいてください。
手配の段取りが分からない場合は、目安をお伝えできます。お電話でご相談ください。
自治体では引き取れないもの
テレビ・エアコン・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機、パソコン、ピアノ、タイヤ、消火器などは、多くの自治体で粗大ごみとして収集していません。
これらは品目ごとに別の窓口を探すことになります。買取の対象になるものが含まれる場合もありますので、処分先を探す前に一度ご確認ください。
作業前にやっておくと、後で助かる2つのこと
1. 一部屋ずつ写真を撮る
片付ける前の状態を写真に残しておくと、「何がどこにあったか」を後から確認できます。ご親族が離れて暮らしている場合、共有もしやすくなります。
2. 相続の確認を先に済ませる
相続放棄を検討している場合は、片付けに着手する前に弁護士や司法書士へご相談ください。遺産にあたるものを処分すると、相続を承認したものとみなされる場合があります。
相続放棄には期限があります。負債があるかどうかがはっきりしない段階では、品物を動かさず、まず専門家にご確認ください。
買取と片付けを、一度の訪問でまとめる
売れるものを買取店へ、残りを別の業者へ。この進め方では、同じ品物について二度説明し、訪問日も別々に調整することになります。
訪問時に、その場で仕分けます
エコラビは出張買取を軸に、訪問時に品物を見ながら「買取できるもの」と「手放すもの」をその場で仕分けます。売れるものは、その場で買取査定を行います。
買取に回せないものは、内容と費用を確認したうえで片付けの進め方をご案内します。仕分けの作業自体を、ご自身でしていただく必要はありません。
買取できる品物があれば、その査定額が片付け時のご負担の軽減につながる場合があります。具体的な金額はお約束できませんが、買取可否・費用・差し引き後のご負担は、品物・量・搬出条件を確認したうえでご案内します。
古物商許可のもとで買取を行っています
エコラビは古物商許可(許可番号 305552421884)のもとで買取を行っています。確認前に金額だけを先にお約束することはありません。査定額に納得いただけない場合、無理にその場で契約を進めることもありません。
無料でご相談いただける範囲
出張料・査定料・キャンセル料の3つが0円です
出張料・査定料・キャンセル料の3つは、いただいておりません。査定額をご確認のうえで見送られる場合も、キャンセル料はかかりません。
費用がかかる場合について
買取に回せない品物の片付けや、搬出作業などに費用がかかる場合があります。作業内容と費用は、品物・量・搬出条件を確認して事前にご説明し、ご納得いただいた内容で進めます。
ご相談から当日までの4つのステップ
- 電話・LINE・フォームでご相談(品物の種類・量、お住まいの地域をお聞かせください)
- 訪問日時を調整
- 訪問時に品物を確認し、買取できるものと手放すものを仕分け・内容と費用をご説明
- ご納得いただいた内容で、買取・お片付けを進めます
ここまで、実家じまいで捨ててはいけないものを整理しました。書類は再発行できないものがあり、貴重品は家具の中から出てきます。そして、捨てるつもりだったものに値段がつくことがあります。
処分の予定を決める前に、一度ご確認ください。迷ったものは、そのままの状態で残しておいて構いません。
この記事で分かること
- 不動産の権利に関わるもの
- 遺言書は、封を開けずにそのまま
- お金に関わる書類
- 迷ったら「紙は捨てない」
- 確認したい6つの場所
よくあるご質問
すでに処分してしまったものがあります。
処分済みのものについては戻せませんが、残っているものから確認いたします。今後の進め方についてもあわせてご案内しますので、その段階でご相談ください。
書類が大量にあって、確認する時間がありません。
封筒や書類ケースごと、一箇所にまとめておいてください。搬出の対象から外しておけば、後からご家族で確認できます。判断がつくまで処分しない、という進め方で構いません。
古い写真やアルバムはどうすればよいですか?
ご家族で判断が分かれやすいものです。作業前に写真を撮って共有しておくと、話し合いがしやすくなります。処分の判断は最後に回すことをおすすめします。
仏壇や人形は普通に処分してよいのでしょうか?
供養を希望される場合は、先に手配が必要です。段取りの目安をお伝えできますので、お電話でご相談ください。
捨てるつもりだったものを見てもらうだけでも可能ですか?
はい。値段がつくかどうかを知りたい、という段階でのご相談も可能です。査定額をご確認のうえで見送っていただいても構いません。